よく噛んでゆっくり食べることが酵素の効果を高める?
「酵素ドリンク以外で酵素を摂る方法」のカテゴリーでは、その具体的な方法として、「生ジュースで摂る」「すりおろして摂る」「発酵食品から摂る」方法を説明しました。
このページでは、「何を食べるか」ではなくて、「どのように食べるか」、つまり、同じものを食べるのでも、食べ方によって酵素をはじめとして栄養素の摂取量に違いが出てくるということを説明しています。
何を食べたか?ではなく、どれだけ消化したか?が大事
いきなり質問ですが、
「食べることで健康で丈夫な体を維持する場合、どんなことに注意する?」
と聞かれたら、なんと答えますか?
おそらく、ほとんどの人が、
「どうせ食べるんだったら、栄養価の高いものを選んで食べるさ!」
と答えると思います。
同じ食べるんだったら、栄養価が低いよりも高いほうが良いに決まっているので、
当然といえば、当然です。
でも、掘り下げて考えると、ちょっと違うのかもしれません。
酵素リーマンが考えるに、
栄養が含まれる食べ物をどれだけ摂取するかが大切なのではなくて、
食べたものをどれだけ消化し、吸収できたかが大切なのだと思います。
ちょっと分かりにくいと思うので、例を出しますね。
例えば、次の2人のうち、どちらの方が体により栄養を取り込めると思いますか?
A君:何を食べても消化・吸収してしまう丈夫な胃腸を持っていて、栄養価の低いものを食べた。
B君:いつも下痢気味で何を食べてもうまく吸収できないのが常で、栄養価の高いものを食べた。
へそ曲がりな性格でない限り、A君の方が栄養を摂取できると答えると思います。
(B君と答えました?もしそうだったら暴言をお許しください、笑)
つまり、いくら栄養価の高いものを食べても、
それを消化・吸収できなければ、食物のもつ栄養を生かせないということです。
もちろん、栄養価の高い食べ物を摂るべきですが、
その食べ物から栄養を効率よく最大限に引き出すことができなければ、
「宝の持ち腐れ」になってしまいますね。
屁理屈を言っているように感じるかもしれませんが、
実際、宝の持ち腐れ的な食べ方をしていることが身近であると思うんです。
秘訣は、よく噛むこと
宝の持ち腐れ的な食べ方というのは、「早食い」のことです。
よく噛まずに早食いした食べ物は、胃腸にも負担をかけるし、
完全に消化できないので、消化不良の原因にもなります。
消化不良は、必要な栄養を摂れないことだけではなく、
体内酵素を浪費させてしまうことにもつながります。
なので、食物から栄養を効率よく引き出し、酵素を無駄遣いしないためには、
「よく噛む」ことがポイントということになりますね。
よく噛むことで、食物は細かくなるので消化しやすくなりますが、
それだけではありません。
消化は口の中にある唾液(だえき)から始まります。
ゆっくりと噛むことに時間をかけて食べることで、
唾液に含まれる消化酵素のプチアリン(唾液アミラーゼ)と呼ばれるものが出て、
炭水化物が分解されるんです。
よく噛まない早食いは、口の中のこの作用があまり働かず
もったいない食べ方をしているということですね。
酵素リーマンは若い頃、かなりの早食いでしたが、
今思うと、便秘と下痢の原因は早食いだったかもしれません。
太り気味だったのも、早食いで満腹中枢を刺激できずに
ついつい食べ過ぎていたせいだと思います。
ちなみに、
1回の食事の咀嚼(そしゃく)回数と、食事時間を調べたあるデータがあるのですが、
それによると、戦前は1420回・約22分に対し、
現代は620回・約11分だということです。
噛む回数も食事時間も半分に減っています。
確かに、昔と比べて早食いの人が自分のまわりにも多いように感じますが、あなたは、どうでしょうか?