これを読めば酵素の全てがわかる

酵素リーマン

 

このサイトに訪問していただいた時点で、もう酵素の大切さを分かっていると思うので、それで十分かもしれません。

 

ただ、酵素のパワーは想像している以上に絶大で、ダイエットや美肌や健康維持に大事というレベルではなく、寿命すら決めてしまうすごい存在です。

 

酵素のことをもう少し深く知ることで、酵素に対する見方も変わってくると思います。

 

少し長い文章になりますが、できるだけ分かりやすくまとめてみましたので、このページはぜひ時間をとって、ゆっくり読んでみてください。


体内の酵素がゼロになった時が寿命

食事

「食べること」が生きていくうえで欠かすことができないことは、
言うまでもありませんよね。

 

三大栄養素の炭水化物(糖質)、タンパク質、脂肪、
これらを含んだ食べ物をバランスよく食べることが大切で、
そういった食生活によって健康で丈夫な体が作られます。

 

でも、当たり前ですが食べたものがそのまま体に吸収されるわけではなく、
食べたものを”消化”しないと栄養素は体にとりこまれません。

 

消化酵素とは?

この食べたものを消化するのが酵素(これを「消化酵素」といいます)です。
酵素がなければ、食べたものを消化できないので、
栄養素が全くないものを必至に食べているのと同じことです。

 

食物はそのままでは栄養素を体に取り込めないので、
小腸で吸収できる分子レベルまで小さくする必要があります。
それが消化ということで、酵素がその役割を担っているということです。

 

三大栄養素を例にすると(少し専門的になってしまいますが)、
炭水化物はブドウ糖が、タンパク質はアミノ酸が、
脂肪は脂肪酸とグリセロールという成分がつながってできていて、
そのつなぎ目を切り分けるハサミの役目をするのが消化酵素です。

 

つまり、消化というのは、食べ物を酵素というハサミで、
切ったりはずしたりして、分子レベルの微細な形に分解すること、
と理解すれば良いと思います。

 

文章だと分かりにくいので、図にすると以下のようなイメージです。

 

◆消化のメカニズム
消化酵素のメカニズム

 

 

体には必要不可欠なものだと言われているビタミンやミネラルも、
やはり酵素がなければ体内で働くことができません
ビタミンやミネラルは、あくまでも酵素の活動を補佐する
「補酵素(=コエンザイム)」にすぎません。

 

要するに、
本当の栄養というのは、何を食べたかではなく、
何を消化・吸収したかで決まる。
ということです。

 

「人は食べたもので生きているのではなく、消化したもので生きている」
と言い換えることもできますね。

 

酵素は、炭水化物(糖質)、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどと並ぶ
栄養素の一つですが、最も重要な栄養素だと言ってよいと思います。

 

主な消化酵素を表にしてみました。
もしかしたら、聞いたことのある名前があるかもしれません。

 

主な消化酵素の種類

体の器官

酵素の名前

役割

唾液(線) 唾液アミラーゼ 炭水化物の分解を大ざっぱに行う
胃(の上層部) アミラーゼ 炭水化物の分解を大ざっぱに行う
胃(の下層部) リパーゼ 脂肪を分解できるやわらかさにする
ペプシン タンパク質を大まかに分解する
レンニン(凝乳酵素) 乳製品の消化を大まかに行う
小腸 アミノペプチダーゼ タンパク質をポリペプチド(多くのアミノ酸がペプチド結合した化合物)にする
ジペプチダーゼ タンパク質をジペプチド(加水分解して2個のアミノ酸分子を出すペプチド)にする
ラクターゼ 乳糖(ラクトース)をブドウ糖とガラクトースにする
ホスファターゼ 脂肪の燐酸塩(りんさんえん)をやわらかくする
マルターゼ 麦芽糖(マルトース)をブドウ糖にする
スクラーゼ ショ糖(スクロール)をブドウ糖と果糖にする
膵臓(すいぞう) アミラーゼ デンプンをブドウ糖にする
キモトリプシン ポリペプチドを分解し、アミノ酸にする
リパーゼ トリグリセリド(中性脂肪)を脂肪酸に分解する
トリプシン ポリペプチドを分解し、アミノ酸にする

 

たった一人の人間の細胞を作るために、1万3,000種類(*)もの酵素が使われている
と言われているので、これはほんの一部です。

 

*少し前までは、約3,000種類と言われていたようですが、現在では、2万種類を超えることがわかっています。おそらく今後の研究で、まだまだ増えていくと思います。

 

 

代謝酵素とは?

そして、食べたものが消化されても、
それをエネルギーに変えて体中の細胞に届ける必要があります。
この作業も酵素がしています。

 

人間の体には約100兆個の細胞があるそうですが、
その細胞ひとつひとつの働きは、
全て酵素がコントロールしているということです。

 

細胞ひとつひとつをコントロールしているということは、
息をすることも、考えることも、筋肉を動かすことも、
古くなった細胞を入れ替えることも、
ウイルスを攻撃して体を守ることも、
全て酵素がなければ成立しないということです。

 

この消化以外の働きをする酵素を「代謝酵素」といい、
消化酵素と代謝酵素をあわせて「体内酵素(または潜在酵素)」といいます。

 

消化酵素と代謝酵素が協力して体の全ての活動に関わっているということは、
肥満になるならない、美肌になるならない、
病気になるならない、長生きするしない、
これらは全部酵素がカギを握っているということになります。

 

体内酵素が減った時が体の不調や病気であり、
体内の酵素がなくなった時が人間の寿命
だということすら言えます。

 

なぜ食物から酵素を摂らないとダメなのか?

生きていく上で欠かせないのが酵素ですが、
私たちの体はその酵素を自ら作る機能を持っています。

 

であれば、わざわざ食べ物から摂らなくてもいいんじゃない?
と感じると思います。

 

でも、外部から酵素を摂らないといけない理由がちゃんとあります。
その理由はこうです。

 

私たちの体は酵素を作り出すことができるとはいえ、
一生の中で作ることのできる量が決まっています。
さらに、
1日に作り出せる量、使える量も決まっているということです。

 

この決められた量の酵素が、食べたものを消化するための「消化酵素」と
消化以外の役割を持つ「代謝酵素」に振り分けられています。

 

使える酵素の量が決まっているので、
消化と代謝のどちらかの使う量が増えて偏ってしまうと、
もう一方が不足してしまいます。

 

たいていの場合、消化酵素を先に使いすぎて、
代謝酵素が必要な時には、不足していて役割を果たせないようです。

 

マラソンで例えるとしたら、前半に飛ばしすぎてエネルギーを無駄使いして、
後半には体力消耗してヘトヘトになって失速してしまうような感じです。

 

酵素を無駄遣いさせるワナが身近にある

インスタント食品

実は、ほとんどの人がこのマラソンのようなケースに陥ってしまっていて、酵素が常時不足している状態になっているようなのです。

 

どういうことか?というと、
自分の食生活を振り返って欲しいのですが、
インスタント食品とか添加物を含んだ食品を食べたりしてませんか?
多い少ないの違いはあっても、普通の人は口にしていると思います。

 

でも、これらの食品は、
消化するために通常ではありえない大量の酵素を必要とします
そうしないと消化しきれないんです。

 

1日に使える酵素の量は決まっているので、
消化する作業に酵素を必要以上に使ってしまうことで、
代謝に必要な酵素が不足してしまいます。
まさに、さっきのマラソンのような状態です。

 

代謝酵素が不足するとどうなるか?というと、
体に栄養が回らない、体内の毒素を排出できない、細胞の入れ替えもできない、
病気の原因を作ってしまう、こういった悪い影響がでてくるということです。

 

しかも、加齢によって酵素を作り出す能力は年々落ちていくので、
ある意味、酵素の不足を放置していたら自分が気づかないだけで
体の中では恐ろしい状態になっているということですね。
怖いですよね。

 

もしかしたら、食生活には注意しているから自分は問題ない、
と言うかもしれません。
でも、酵素を無駄使いするのは、なにも食べ物だけではなく、
ストレスや睡眠不足も酵素を無駄使いすることがわかっています。

 

睡眠はある程度、コントロールできたとしても、
ストレスゼロの生活は普通の人では考えられないので、
現代の生活では、多かれ少なかれ
酵素を無駄使いすることは避けて通れません。

 

体内で作られる酵素だけに頼っていては、
いつか酵素が不足することは目に見えています。

 

だから、食べ物によって酵素を外から摂り入れないといけないんです。
(これを「食物酵素(しょくもつこうそ)」または「体外酵素」といっています)

 

 

頭を整理するために、今まで登場した酵素の種類を整理すると
以下の図のようになります。

 

酵素の種類

 

 

酵素はまだまだ解明されていないことがたくさんあるようですが、
先程言ったように、体には約100兆個もの細胞があります。

 

その細胞は、死滅するまでの間に、
1個あたり100万回の化学反応を行っていて、
その化学反応は酵素なしでは成立しないということを知ってしまうと、
酵素を軽視した生活をするのはちょっと怖い気がします。

 

 

 

 

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