すりおろすと酵素が3倍?
「野菜・果物の生ジュースで酵素を摂る」のページで、野菜や果物をそのまま食べるよりもジュースにした方が酵素力がアップすることを説明しました。
ジュースにすると細胞が壊れて酵素が活性化する結果、酵素力がアップするのですが、これと同じ理論なのが「すりおろし」て食べることです。
ジューサーやミキサーなどジュースを作るグッズがない場合には、有効な方法なので参考にしてもらえればと思います。
すりおろすとなぜ酵素が増える?
果物や野菜が持つ酵素を、さらに増やして摂る方法が、「すりおろす」ことです。
例えば、リンゴをそのまま食べるのと、すりおろして食べることを比べると、
体に入る時の形状が違うだけで、体内に入ってしまえば同じリンゴです。
なのに、なぜ得られる酵素の量が違うのか?と思いますよね?
胃に入ってしまえば、どちらもバラバラに消化されることでは同じですからね。
この理由ですが、実は、
果物や野菜は、そのまま食べると、細胞の外の酵素しか体内に吸収されず、
細胞の中の酵素は、そのまま体外に排出されることも多いんです。
でも、すりおろすことで食物の細胞膜が壊れ、
中に閉じ込められていた酵素が大量にあふれだします。
ジュースにする場合でもある程度は細胞が壊れますが、
すりおろしはさらに効果があるようです。
そのまま食べる場合に比べて、酵素の量は2~3倍、
食材によってはそれ以上になるというので、スゴイですね。
すりおろす手間を考えると、しょっちゅうやれるわけではないですが、
たまにやってみると新鮮です。
皮は食べる?食べない?
果物や野菜をすりおろして食べる時、皮の扱いが人それぞれだと思います。
皮をむく、むかないは、普段、そのままで食べる時に皮をどうしているか?
次第だと思いますが、もし、皮をむいて食べている場合は、
皮ごとすりおろすことをおすすめします。
なぜかというと、酵素は皮に多く含まれているからです。
その皮を捨ててしまうのは、かなりもったいないことをしていると思います。
そのまま食べるのと違い、すりおろしてしまえば意外と気にならないので、
(食材にもよりますが)ぜひ皮ごと食べるのがおすすめ!
ただ、農薬バリバリで栽培されたものだと気になるので、
無農薬か低農薬で栽培された新鮮な果物や野菜を選んだほうが良いですね。
すりおろしに向いている食材は?
すりおろしに向いている食材は、果物ならリンゴ、野菜なら大根です。
もちろん、好き嫌いがあるので、全ての人に向いているわけではないですが、
リンゴや大根には体に調子を整える効果があるようです。
民間療法にも、子供がお腹を壊したり風邪をひいたらリンゴのすりおろしを、
胃の調子が悪くなったら大根おろしを食べるというのがありますが、
理になかったことなんですね。
酵素リーマンは、個人的には、キュウリが大好きなのですが、
「キュウリは世界一栄養がない野菜?」のページで説明した
ホスホリパーゼという脂肪分解酵素の存在を知ってからは、
キュウリをサラダでカットするだけではなく、時々すりおろして食べたりもしています。
あと、さっきの大根つながりで言うと、根拠はちょっと説明できませんが、
大根と同じ、アブラナ科の野菜はガン予防に効果を発揮する!ということを、
アメリカの大学教授が研究発表をしています。
なので、カブ、ブロッコリー、カリフラワー、小松菜、キャベツ、白菜なども
変わり種としておもしろいと思います。